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ちょっと、otonaの悩み。
ちょっと、otonaの悩み。

 『髪は顔の額縁』『髪は女性の命』などいう言葉からも分かるように、『髪×その人全体の美しさの印象』には切っても切れない縁があります。ここ数年、美しい肌とされるトレンドには“ツヤ感”がマスト。そして、髪の美しさにも“ツヤ感”の存在は欠かせないものです。
 髪の印象は、対面する相手の視線にストレートに入ってきます。さらに非情なことに、自分では見えないエリアの頭髪の様子も、他人からは見えてしまいます。いつまでも若々しいツヤを湛えた髪をキープするには、その土壌である“頭皮”のケアが必須です。今回はエイジングケア研究の第一人者である正木仁教授に『老け印象にならないための対策と今注目のNO活性』についてお伺いしました。

  • ストレスと皮膚状態には深い関係が!
    かゆみが現れたら、ストレスのせいかも。
     心身ストレスによる頭皮への影響を感じるという人は全体の67%、毛髪へ影響を感じる人は72%にもなるそう(2015年タカラベルモント(株)調べ)。ストレスと皮膚状態の関係性について、正木教授に解説をいただきました。


    「心身ストレスと肌の関係は実際のところ『分からない』というのが実情です。ただ、ストレスを感じるとコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。それが頭皮を含む皮膚の細胞に作用して、機能を落としている可能性はありますが、はっきりした因果関係は解明されていません」(正木教授)


    ただし、ストレスホルモンが頭皮などに影響を与えている可能性は高そうだ。


    「ストレスを感じることで睡眠不足→肌のターンオーバーが悪くなる→肌のバリア機能が落ちてしまい乾燥状態に。たとえば、頭皮の違和感として痒みなどがありますよね。これは痒みを感じる神経に対して、ヒスタミンやサブスタンスPという物質が放出されることで、痒みという反応が出てしまいます。これは乾燥やお風呂などの熱刺激でも反応します。ストレスを感じることで睡眠不足→肌のターンオーバーが悪くなる→肌のバリア機能が落ちてしまい乾燥状態に。単純にストレス=皮膚や頭皮に影響、とはいいきれませんが、複合的な要因で影響を及ぼしていることは間違いありません」(正木教授)

  • 皮膚や頭皮へ栄養を巡らせるために注目したい新キーワード『NO(エヌオー)活性』とは? 酸化とは、身体がサビつくこと。その原因である「活性酸素」が増えると、皮膚のトラブルや毛髪のツヤや手触りの低下など、さまざまな健康問題を引き起こすとともに、老化を加速させます。しかし近年、今まで健康に悪いと言われてきた活性酸素には悪玉と善玉があり、善玉のひとつに注目のNO活性があります。このNO活性は、血管を拡張し、血流を健全に保ってくれていることが判明しました。


    「NOというのは、活性酸素の一種。生体内では炎症を引き起こす悪玉の性質と、血行促進作用のある善玉の性質を持っています。活性酸素は悪いモノという認識があると思いますが、それは“量”の問題で、活性酸素がないと困ることもたくさんあります」 (正木教授)

  • 身体の中に元々存在するNOを活性化することで、血行が促進される! 着目したのは、『身体の機能を維持するうえで必要なNOをつくる』という働きを持ったNOです。


    「NOには血管拡張作用があります。なので、NOが活性することで受けられるいちばんのメリットは、血流がスムースになるということです。血流がスムースになれば、血圧も下がる。これも素晴らしいメリットではないでしょうか」(正木教授)


    これは頭皮や毛髪にも嬉しい影響が。


    「髪の毛が生まれる毛包の周りには多くの血管が存在して毛包に栄養を与えています。血流がスムースになるということは、巡り巡って毛包への栄養の供給もスムースになるということ。なので、育毛効果を十分期待できると思います。また、お肌の弾力・ハリにも関係している真皮組織にも血管があることから真皮への栄養の供給もスムースになるわけです。」(正木教授)

  • 食事やサプリメントでも積極的に補って。NO活性に効果的なケアアイテムの使用も◎


    NOを活性させるポイントは、食事やサプリメントなどで積極的にアプローチすることだそう。


    「NOはアルギニンというアミノ酸を出発原料として作られます。アルギニンは、比較的熱にも強いのでどのような調理方法でも問題はないと思います」(正木教授)


    アルギニンを多く含む食材で代表的なモノは大豆タンパクや湯葉などの豆類。ナッツや玄米などにも含まれます。肉類では豚足などの豚ゼラチンなども有名。


    「もうひとつはNO活性の量自体を増やすことです。そういった成分を配合しているケアアイテムを必要箇所に塗布するというのも、ひとつの方法です」(正木教授)

  • NO活性で行う新しいヘアのお手入れ!
    セルフだけでなくサロンも十分活用して。


    「前述のとおり、NOの量を増やすこともヘアケアのポイントのひとつ。ヘアケアでも、そういった成分が配合されたアイテムを使用することがNO活性へ繋がる可能性はあると思います。NOは細胞内でできて初めて効果がでるので、細胞内での生成を高めるものを使用することが重要です。実は血行不良によって目元にできる青グマがNOを増やす作用のある薬を塗布することで改善する、というデータはあります。この結果からも食事やサプリメントで内側から補うだけでなく、外から与えることでも効果がある可能性が推測できます。NO活性で血流を促進しながら、さらにマッサージなどでより血流を上げればさらなる効果も期待できるでしょう。しかし、頭皮は自分では見えない部分。セルフケアが難しければヘアサロンなどでプロの手を借りてお手入れすることもいいと思います」(正木教授)


    血流が頭皮までしっかり巡ることで、美しい髪が生まれる土壌の改善が期待できます。一朝一夕とはいかなくても、NO活性に着目した毎日のセルフケア、そして定期的なサロンでのケアが艶やかな髪への第一歩になることは間違いないはずです!

  • 東京工科大学
    応用生物学部
    応用生物学科正木 仁
    (Masaki Hitoshi)

  • 神戸大学大学院理学研究卒業後、化粧品メーカー勤務を経て、東京工科大学応用生物学部応用生物学科の教授となる。光老化や角層細胞について研究し、紫外線の影響で引き起す、表皮の保湿機能の低下、さらに酸化と乾燥が進むメカニズムを解明。

    http://www.teu.ac.jp/info/lab/teacher/bs/?id=162

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