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ふと鏡を見た瞬間、目もとやフェイスラインの下がり具合が気になった……そんな経験はありませんか?歳や疲れのせいと簡単に諦めてしまわないで。
その“たるみ”、もしかしたら生活習慣によるものかもしれません。
「実は前頭部の筋肉と目の周りの筋肉は直結しています。スマホやパソコンを一日中使うことが当たり前になった今。うつむいた姿勢が長時間続いて前頭部の筋肉が下がれば、目もとの筋肉も下がって重たく見えるのは当然のこと。さらに頭を下に15° 傾けるだけで、首や顔にかかる負荷は普段の+7kg(!)にもなるというデータも」(パメラさん)。
これはたるみの大きな原因であることに間違いありませんね。とはいえ、スマホやパソコンは今の私たちにとってはなくてはならないもの。毎日の使用によるたるみを防いで上手く付き合っていくために、何かできることはないのでしょうか?-
「セルフケアやヘッドマッサージで、
日常的に頭皮を引き上げて」 そこで是非取り入れたいのが、頭部の筋肉へのアプローチ。前に出た話からもわかるように、目もとや顔まわりをリフトアップしたいのなら、その周辺だけを熱心にケアしてもダメ。いわば“元締め”である頭の筋肉を引き上げて初めて、そこから繋がる筋肉もキュッと引き締めることができるのです。 「セルフでやれることとしては、シャンプーのついでに手のひらで頭皮を動かしてみる、毛束を掴んで軽く引っ張りながらクルクルと回してみる……など。後頭部から繋がる、首の後ろの筋肉を手でほぐしてあげるのも大切ですね。そして大人の女性であれば、ヘアサロンで定期的にヘッドマッサージを受けるのも有効。運動などにより動かせる身体の筋肉と違い、頭の筋肉をダイレクトに動かすためには外部から手をかけるしかありません。とはいえ自分ではなかなか揉みほぐしたりできない部位だけに、ときにプロの手を借りれば目を見張るほどの効果実感が。目もとや輪郭のリフトアップ効果はもちろん、頭皮の血行が促進されて顔色がよくなったり、健康な髪を育みやすくなるなどのメリットも見逃せません」(パメラさん)。
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頭部の筋肉へのアプローチは、もはや女性の美へのトータル的なアプローチと言えそう。近頃では自律神経の波長を整えて不定愁訴(=慢性的な疲労)の改善に働きかける、頭皮の整体のような施術も注目されています。
いくつものガジェットを使いこなす忙しい現代女性だからこそ、自分なりのメンテナンス方法は身につけておきたいもの。ヘッドスパを新たな習慣にして、あなたの毎日をもっと輝かせて!
シデスコ国際試験官/
シデスコ本部教育担当理事/
シデスコ日本支部前理事長パメラ アドキンズ
(Pamela Adkins)1963年英国ノーフォーク地方生まれ。1983年にノーフォーク芸術技術カレッジを卒業して、ケンブリッジのエステサロンに3年間勤務。その後、豪華客船のスパに技術者として就職し、世界65カ国を巡り見聞を広める。最終的には20名ものスタッフを抱えるスパマネージャーも務める。1991年にヨーロッパ式のエステ教育を伝えるためタカラベルモント(株)へ招かれ、今年で25年めになる。現在は、教育現場で教えるかたわら、エステティシャンの水準を高めるための国際的な資格認証団体(CIDESCO[シデスコ]:国際エステティックおよびコスメトロジー委員会)の理事・試験官として国内外を飛び回っている。自分磨きを兼ねて海外の新しいトリートメントを積極的に学んで日本に紹介する貢献をしている。
http://www.takara-esthe.com/ http://cidesco-nippon.or.jp/